若くして合格!技術士受験指導

建設部門 松本Y さん

部門: 建設部門
専門分野: 都市及び地方計画
筆記回数: 1回
口頭回数: 1回

(事務局)まず、技術士試験に挑戦しようとした動機・きっかけを教えてください。

(松本Y)私が技術士試験に挑戦したきっかけは、先輩の技術者が土木系出身で一級建築士を取得し、その後昭和32年に技術士法が立法化され、経験年数7年以上あると技術士試験に挑戦することが可能であるとのことで、先輩は合格し、登録を受けて技術士になりました。これに刺激を受けて私も一級建築士と技術士に挑戦して合格しました。
@技術士の資格は、技術分野での最高権威者であると認識しています。
A国家公務員・地方公務員はじめ、建設コンサルタント会社、ゼネコン会社等のスタッフは、技術士の資格が必要になってきたことにより、対等に対応できるため挑戦しました。
B自己の技術レベルがどの辺にあるか試して見たかった。

(事務局)技術士試験に関連性があり、役立ったと思う資格を教えてください。

(松本Y)私は、建設分野の技術士で「専門分野」は、都市及び地方計画ですが、これに関連ある資格は、一級建築士、土地区画整理士、一級施工管理技士、測量士、公害防止管理者等があります。
私は、一級建築士、土地区画整理士、測量士の資格を取得しています。

(事務局)技術士試験に挑戦することを決意してから、最初に何から取り掛かりましたか?

(松本Y)私は、鉄道会社に入社して当所は、鉄道の新線建設の計画、設計、施工監理、維持管理、鉄道と都市計画道路の立体交差工事の計画、設計、施工管理等業務に従事していまして、この間鉄道に関する業務経験は7年以上経ちましたので、そろそろ技術士の資格取得に挑戦しようと考えていた矢先に、鉄道部門から開発部門に社内移動があり、暫く都市計画の勉強をしました。当時は都市計画に関する技術士の参考書は、神田の書店街を物色しても皆無の状態であったが、たまたま機械の技術士の著書に目がつき、早速購入して 技術士とは、というところから勉強しました。

(事務局)受験勉強は一人で実施しましたか?それとも仲間をみつけて協力し合いましたか?

(松本Y)当時は、参考書も無く、現在のように試験機関も無く周囲の受験者も少ないことから情報収集に苦慮しました。前述のように機会部門の参考書をもとに、独学で体験論文から勉強し、選択科目、必須科目の勉強をしました。

(事務局)勉強時間・場所はどのように確保しましたか?同僚・家族は協力的でしたか?

(松本Y)私の勉強時間は、受験する年度の1月から意欲的に、早朝頭のさえている時間に30~40分間出勤前に勉強し、キーワードを作成して常に背広のポケットに入れ、電車内で暗記するまで反復練習を行いました。また帰宅後、10〜12時頃まで1〜2問題記述練習を行いました。
家族には、土曜日は全て図書館に行くことに協力してもらい、日曜日は、家族サービスに当ました。

(事務局)書籍・サイト・セミナーなど、勉強に利用した情報源を教えてください。

(松本Y)当時、技術士に関する参考書は殆んど見当たらなく、唯一の参考書は、技術士資格を取得した機械の先生の「コンサルタント」という本をもとに、技術士試験ガイダンスを行い、論文添削をお願いして勉強しました。また、日本技術士会の青年技術士懇談会による、受験セミナーも唯一の情報源でした。

(事務局)筆記回答や論文の添削指導(有料無料問わず)を受けましたか?また、その効果はどのようなものでしたか?

(松本Y)上述の機械部門の先生の添削(無料)を受けた際に、「貴方の見識を疑う」もっと勉強してください。といわれ、都市計画に関する知識を根本的に、また幅広く勉強しなおして挑戦しました。

(事務局)技術士試験は受験申し込みから口頭試験まで長い期間を要しますが、勉強を継続するために努力したことはありますか?

(松本Y)最も大事なことは、試験当日まで健康でモチベーションを高めて自信をもってのぞむことだと思います。そのためには、日常の生活の中で健康づくりが大事だとおもいました。

(事務局)筆記試験の直前はどのように過ごしましたか?

(松本Y)技術士試験の年の1月から6月まで選択科目、必須科目について各々10問題くらいの模擬問題を作成し、反復記述練習を行いました。また、新聞、専門雑誌等からの情報収集を行いました。7月中は、整理の段階とし、8月の試験日前の3〜4日は健康とモチベーションを高めるために有給休暇をとって筆記試験にのぞみました。

(事務局)筆記試験日当日に特別に実施したことがあれば教えてください。

(松本Y)選択科目、必須科目のキーワードを作成して、朝早めに起床し、1通り見直しました。試験会場には1時間前位に早めに到達して、心を落ち着かせました。8月ですので水分補給に十分注意する必要がありました。また服装は軽装でタオル等を用意して行きました。筆記用具は、シャープペンシル3本位(HB、B、B)その他鉛筆、消しゴム2〜3個を用意して、これで万全であると自信を持ってのぞみました。

(事務局)筆記試験終了後、どのような気持ちでしたか?また、どのように過ごしましたか?

(松本Y)筆記試験は、想像していた問題の60〜70パーセント位は記述できましたので、後は天に任せろという気持ちで、帰途につき早速筆記試験の問題を、口答試験で不足説明できるように整理しました。また口頭試験に備えての勉強をし、筆記試験の結果通知まで長い日時でした。幸い口頭試験にのぞむことができました。

(事務局)技術士になって何か変わったことはありましたか?

(松本Y)技術士は、科学技術に関する高等の専門的応用能力及び豊富な実務経験を有し、高い技術者倫理を備えた、優れた技術者として日常業務の中で常に権威ある技術者であるという自覚で行動してきました。

(事務局)今後、技術士としてどのようになりたいですか?

(松本Y)技術士は、特定の業務だけでなく、幅広い知識を有しているため、経営面での幅広い知識を発揮して行きたい。

(事務局)これから技術士になる方へメッセージをどうぞ

(松本Y)技術士は、公衆の安全、健康及び福利を最優先に念頭に置き、その使命、社会的地位及び日常の職務を自覚し、日頃から専門技術の研鑽に励み、常に中立・公正を心がけ、専門技術者としての自覚をもって行動できる技術者を望んでいます。


若くして合格!技術士受験指導