若くして合格!技術士受験指導

原子力・放射線部門 A さん

部門: 原子力・放射線部門
専門分野: 核燃料サイクルの技術
筆記回数: 2回
口頭回数: 1回

(事務局)まず、技術士試験に挑戦しようとした動機・きっかけを教えてください。

(A)自分の技術者としての能力がどの程度なのかを最高峰の試験を受験することで確認したかったから、また、原子力業界への不信感を私が技術士を取得することで周囲の人たちだけでも払拭できないかと考えたからです。技術士試験は不合格でも自分の試験結果がどの程度かを分かるので受験当初の気持ちとしては不合格でも毎年挑戦し続けることを目標としていました。

(事務局)技術士試験に関連性があり、役立ったと思う資格を参考に教えてください。

(A)これといった資格を有していないので特にありません。核燃料取扱主任者、原子炉主任技術者を持っている方は役立つとは思います。

(事務局)技術士試験に挑戦することを決意してから、最初に何から取り掛かりましたか?

(A)合格体験記を読みました。原子力・放射線部門はできて間もない部門(平成16年度設置)であるので、情報量が少なく、他の人たちがどうやって合格したのかを調べることと、自分自身のモチベーションをあげる意味で行いました。

(事務局)受験勉強は一人で実施しましたか?それとも仲間をみつけて協力し合いましたか?

(A)一人で地道にやっていました。他の部門も含め、周りに受験者はいませんでした。

(事務局)勉強時間・場所はどのように確保しましたか?同僚・家族は協力的でしたか?

(A)通常業務が終わった後であれば職場での勉強が許可されたので、インターネット環境の整っている職場でやっていました。また、社内で技術士試験の対策講座があったのでそれを受講しました。

(事務局)書籍・サイト・セミナーなど、勉強に利用した情報源を教えてください。

(A)書籍は一次試験の「基礎・適正」科目の対策として、「基礎・適正」科目 模擬問題集を購入しました。二次試験対策としては、原子力百科辞典atomicaは原子力に関する幅広い情報がコンパクトまとめられており、筆記試験の回答を作る参考としました。 また、現在は休刊になってしまいましたが「原子力eye」は原子力や放射線に関する様々な情報の他に、技術士の試験についての記事もあり、これらの情報は試験に非常に役立ちました。 セミナーについては、模擬口答試験を有料で受講しました。本番前に口頭試験を体験することで、質問に対する答え方や話すスピードなど様々な点に対して分析をされることで本番気をつけることができ、大変有効でした。

(事務局)筆記回答や論文の添削指導(有料無料問わず)を受けましたか?また、その効果はどのようなものでしたか?

(A)筆記試験は独学で行いました。論文添削は直属の上司だけでなく、前年に原子力・放射線部門に合格した社内の2人の技術士の方に添削をお願いしました(無料)。 複数の方、特に技術士の方に見てもらうことで、論文の質は格段にあがります。しかし、私が感じた最も大きな効果は、「指導をしていただいたにも関わらず、口頭試験で失敗するわけにはいかない」という思いを持ったことです。口頭試験までの1週間はかなりの重圧を感じて生活していましたが、この気持ちが合格に繋がったのではないでしょうか。

(事務局)技術士試験は受験申し込みから口頭試験まで長い期間を要しますが、勉強を継続するために努力したことはありますか?

(A)日々の業務も試験勉強のひとつとして、技術士としてどのようにアウトプットを出し、相手に理解してもらうのかを意識して取り組んでいました。仕事を進める過程でより完成度の高い成果を出すために、自分で考えながら効率的に動くように心がけ、さらにその成果が目に見えて現れ始めることで、試験へのモチベーションを維持することが出来ました。 最後は上述のようなプレッシャーを感じながら生活をすることです。

(事務局)筆記試験の直前はどのように過ごしましたか?

(A)暑い中で体を酷使するので体調管理に気をつけていました。

(事務局)筆記試験日当日に特別に実施したことがあれば教えてください。

(A)暑がり、汗かきなので、冷やしたタオルを持って行きました。

(事務局)筆記試験終了後、どのような気持ちでしたか?また、どのように過ごしましたか?

(A)今年も終わったという気持ちですかね。 試験日は夏の暑い日です。試験会場から駅まで生ビールが飲めるお店を探して彷徨っていました(結局見つからなかったので、そのまま家に帰りましたが・・・)。

(事務局)技術士になって何か変わったことはありましたか?

(A)社内での待遇は特に変わりません。自分の意見が少し通りやすくなったかなと若干感じる程度です。 自分自身としては口頭試験の勉強を進める中で技術士取得がまだスタートラインに立つ権利を得るだけということで身の引き締まる思いでした。

(事務局)今後、技術士としてどのようになりたいですか?

(A)先輩技術士との交流により人脈を広げ、日本だけでなく、海外でも活躍のできる技術者になりたいと思っています。また、培った技術や経験を後輩の指導に役立て、後輩たちが私を見て、技術士になりたいと思ってくれるような技術士になりたいと考えています。

(事務局)これから技術士になる方へメッセージをどうぞ

(A)技術士になるということは、その道を歩み続けるための第1歩を踏み出すに過ぎません。 技術士となり多くの技術士の方と会話する機会がありますが、みなさんその能力の高さだけでなく、人間的な魅力に溢れており、自己を高めるために非常にいい刺激を受けることが出来ます。 技術士試験は自己の努力はもちろんですが、多くの人たちの協力によってやっと取得できる資格だと思っています。私もその周りの人の1人とさせていただければと思います。感謝の気持ちを持ちながら日々の努力を継続し、技術士となったあなたと出会い、お話できることを楽しみにしています。


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