若くして合格!技術士受験指導

総合技術監理、上下水道部門、環境部門 すーさん さん

部門: 総合技術監理、上下水道部門、環境部門
専門分野: 下水道
筆記回数: 総監2回、上下水道4回、環境3回
口頭回数: 総監1回、上下水道1回、環境1回

(事務局)まず、すでに上下水道部門(総合技術監理も含む)の技術士ですが、専門分野2つ目の試験に挑戦しようとした動機・きっかけを教えてください。

(すーさん)上下水道部門を取得した頃から、下水道の仕事は減る傾向にありました。そこで、新たな分野を求める中で、環境調査にシフトしてきました。

(事務局)なるほど。その挑戦しようと考えた技術士試験に関連性があり、役立ったと思う資格を参考に教えてください。

(すーさん)第一に、土壌汚染調査技術管理者、環境計量士です。専門問題として土壌・地下水汚染を選ぶ際の基礎知識として役立ちました。第二に、石川県地球温暖化防止推進員、くらしのエコ相談員、国内クレジット制度活用推進者、環境カウンセラーです。この認定等に伴って受講した研修が、専門問題として低炭素化社会、省エネに関する問題を選ぶ際の基礎知識として役立ちました。

(事務局)技術士試験に挑戦することを決意してから、最初に何から取り掛かりましたか?

(すーさん)環境省のメルマガをできる範囲、目を通すようにしました。

(事務局)受験勉強は一人で実施しましたか?それとも仲間をみつけて協力し合いましたか?

(すーさん)基本的に独学でしました。口頭試験論文の原案作成について、合格者に読んでもらい意見をもらいました。また模擬面接を行なってもらいました。技術士試験は翌年度に筆記試験免除がない一発勝負なので口頭試験対策は必須と思います。

(事務局)勉強時間・場所はどのように確保しましたか?同僚・家族は協力的でしたか?

(すーさん)基本的に技術士筆記試験のための勉強はしていないです。実務に関連して受講した環境に関する講習、省エネ補助金公募説明会等で勉強しました。口頭試験の際には、同僚に合格者がいることは極めて心強いです。合格者だからわかることがあると思います。

(事務局)書籍・サイト・セミナーなど、勉強に利用した情報源を教えてください。

(すーさん)結果論ですが、他の資格も含め、集中して取り組んだことが勝因と思います。合格した年(2011年度)は、不動産鑑定士、エネルギー管理士、うちエコ診断員、准カーボン・カウンセラー、土壌汚染調査技術管理者を同時並行して行なっており、特に12月は、土壌汚染調査技術管理者、准カーボン・カウンセラー、口頭試験の3つがありました。筆記合格は難しいだろうという予測の中で、組んであった予定の中に口頭試験がはいったため、本当に大変でした(笑)。

(事務局)筆記回答や論文の添削指導(有料無料問わず)を受けましたか?また、その効果はどのようなものでしたか?

(すーさん)社内の合格者から体験論文添削を受けました。これは必要不可欠と思います。また、模擬面接を受けました。これも必須と思います。

(事務局)技術士試験は受験申し込みから口頭試験まで長い期間を要しますが、勉強を継続するために努力したことはありますか?

(すーさん)各種試験の不合格通知を持っていますが、少しゆるんでいるなと感じる時、これを見て再度、「まだまだ努力が足りない」と思うようにしています。

(事務局)筆記試験の直前はどのように過ごしましたか?

(すーさん)准カーボン・カウンセラーのウエブ講座に追われていました(笑)。振り返ってみれば、この勉強は口頭試験に役立ちましたが、その時は本当に大変でした。

(事務局)筆記試験日当日に特別に実施したことがあれば教えてください。

(すーさん)最後は開き直りというか、誠意をもってできる限りがんばって、ダメなら来年またがんばろうと考えました。

(事務局)筆記試験終了後、どのような気持ちでしたか?また、どのように過ごしましたか?

(すーさん)准カーボン・カウンセラーの集合研修が1月にあり、また次の試験として3月に環境計量士(騒音振動)の準備がありました。また、東北の被災地への対応を考える中、関係しそうな内容として、放射線物質による土壌汚染等があり、何ができるだろうかと考えました。今まで受験を考えたことのない「放射線取扱主任者」の受験など可能性を検討しました。

(事務局)技術士になって何か変わったことはありましたか?

(すーさん)耳では聞いていたものの、「技術士になっても昨日と何も仕事が変わらない」という現実を実際に目の当たりにして、やはり資格は「持つもの」ではなく、「活用するもの」であるということを改めて感じました。その観点で、合格を1つの実績として、次に何をつなぐかという新たな実績作りを常に考えるようになりました。

(事務局)今後、技術士としてどのようになりたいですか?

(すーさん)30代中盤に技術士になってから9年が過ぎ、40代中盤となってみると、30代でできたことが40代では同じようにできないことが分かりました。逆に30代には相対的に関心度の低かった教育分野について関心が起こり、資格取得支援や技術講習の講師面でスキルの向上をしたいと考えています。また、技術者といえども法律知識も必要と感じる中、まだ結果を出せていない不動産鑑定士、取得計画に入れながらも結局、一度も受験していない行政書士の受験を目指しています。

(事務局)これから技術士になる方へメッセージをどうぞ

(すーさん)技術士になって9年ですが、「継続しつづけられること、それが最高の資格だ」と改めて感じます。


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