若くして合格!技術士受験指導

建設部門 ご老公 さん

部門: 建設部門
専門分野: 建設環境/環境アセス,河川、砂防及び海岸・海洋/治水・利水計画
筆記回数: 建設環境2回
河川、砂防及び海岸・海洋2回
口頭回数: 建設環境1回
河川、砂防及び海岸・海洋1回

(事務局)まず、技術士試験に挑戦しようとした動機・きっかけを教えてください。

(ご老公)建設コンサルタントに転進して数年経過した頃、自分のやっている仕事は技術者として一人前と認められるものなのか、ずいぶん不安になり、外部からの評価が欲しくなりました。コンサルタント業界では技術士の資格を取って一人前と言われていますので、試験に合格すれば自分の技術力と、会社の業務のレベル双方が「技術的に一定レベル以上」であるのが確認できると考えたのです。また、河川、砂防及び海岸・海洋の受験では建設環境技術士を取得後、河川生態系に絡んだ業務を手掛けることが多くなり、RCCМを取得しました。が、やはり技術士資格を取得すべきだと考え、挑戦することにしました。

(事務局)技術士試験に関連性があり、役立ったと思う資格を教えてください。

(ご老公)技術士受験以前に、腕試しのつもりでRCCMを受験しました。口頭試問はありませんが、論文の作成など、ミニ技術士試験と言っても良いものですので、これに合格して「よしっ行けるかも」という自信がつきました。

(事務局)技術士試験に挑戦することを決意してから、最初に何から取り掛かりましたか?

(ご老公)自分の担当した業務を全て見直すことから始めました。業務の目的・手法・結果の評価等々、この中から技術士論文に相応しいテーマと切り口を探した訳ですが、受験に落ちていたとしても、自分の仕事のやり方を反省する機会になり、その後の業務の進め方にも役立ったと思っています。また、河川、砂防及び海岸・海洋の受験では建設環境に挑戦した時と同じく、自分の担当した業務を全て見直すことから始めました。業務の目的・手法・結果の評価等々、この中から技術士論文に相応しいテーマと切り口を探した訳です。少し実務から遠ざかっていましたので、「最新の知見」に適うようなテーマが無いのではと危惧しました。結果的に合格出来ましたので、逆にやってきた業務のレベルに自信を持つことが出来ました。

(事務局)受験勉強は一人で実施しましたか?それとも仲間をみつけて協力し合いましたか?

(ご老公)当時私の担当していた分野(環境アセス)は、会社として始めたばかりの業務で、担当している先輩や上司が居ませんでした。ので、内容については一人で整理するしかありませんでした。但し、一般科目の勉強、受験の心得や論文の纏め方については先輩技術士のアドバイスを受けて準備しました。また、現在は個人事務所を開業していますので、同僚というほどの者も居ませんので、単独で勉強することにしました。会社勤務当時以降の業務について整理し、テーマを探しました。但し受験は建設環境で一度経験していますので、さほど戸惑うことはありませんでした。

(事務局)勉強時間・場所はどのように確保しましたか?同僚・家族は協力的でしたか?

(ご老公)会社では過去の業務成果を閲覧し直す事として、往復の通勤時間を学習に充てました。土日も無く24時間机に噛り付くなんてことはやりたくなかったので、1年位前から工程を作成して計画的に進めました。先輩技術士の協力は会社としても推奨していたところなので、積極的な指導をして頂きました。また、現在は時間的に余裕がありますので、毎日計画的に勉強を進めることとしました。経験論文の整理よりも、基礎科目の復讐に時間を割きました。

(事務局)書籍・サイト・セミナーなど、勉強に利用した情報源を教えてください。

(ご老公)建設部門の受験なので、国土交通白書は必読と言われました。他は山海堂の過去問や模範論文集を参考にしました。外部セミナー等には参加していません。最近は出題の傾向や採点基準などが変更されることが多いのて、技術士会HPから、過去問に当たって、最近の傾向をつかむように努めました。

(事務局)筆記回答や論文の添削指導(有料無料問わず)を受けましたか?また、その効果はどのようなものでしたか?

(ご老公)論文は社内で添削指導を受けました。当時は筆記試験で経験論文提出が求められましたので、これの準備に大半を費やしました。先輩からの指導がなければどうして纏めてよいのか、どういう切り口が求められるのか、何も判らず悪戦苦闘していたと思います。口頭試験についても先輩技術士から指導を受け、大いに参考になりました。河川、砂防及び海岸・海洋の受験では全て独学です。

(事務局)技術士試験は受験申し込みから口頭試験まで長い期間を要しますが、勉強を継続するために努力したことはありますか?

(ご老公)よく言われることですが、「技術士になった自分を想像する」ことで、気を引き締めてテンションを保つようにしました。

(事務局)筆記試験の直前はどのように過ごしましたか?

(ご老公)直前は勉強よりも、会場の下見や筆記用具を揃えたと、リラックスして過ごしていたように思います。

(事務局)筆記試験日当日に特別に実施したことがあれば教えてください。

(ご老公)時間ぎりぎりに飛び込んで汗を流しながら試験に臨む、というのは嫌だったので、遅刻しないように早めに家を出ました。

(事務局)筆記試験終了後、どのような気持ちでしたか?また、どのように過ごしましたか?

(ご老公)一回目は、「やっと終わったなあ」という感じでした。精一杯やったのは自分でも満足でしたが、とても口答試験に行けるとは思いませんでした。一日中シャープペンシルを握っていたので手が痛かったのを覚えています。二回目は手応えを感じました。

(事務局)技術士になって何か変わったことはありましたか?

(ご老公)官公庁業務では管理技術者として計画書に名前が記載され、誇らしく思いました。また部門登録が出来たことで、新たな受注活動が出来ることになり、営業担当者から感謝されました。RCCМ取得だけでも、以後は単に担当者だけでなく照査技術者を務めることが増えました。今年、技術士を取得しましたので官公庁業務では管理技術者として業務に当たることになると思います。

(事務局)今後、技術士としてどのようになりたいですか?

(ご老公)個人事務所を開設して自分のやりたい仕事だけやって行くつもりでしたが、今後は後進の指導にも力を注ぎたいと考えています。

(事務局)これから技術士になる方へメッセージをどうぞ

(ご老公)自分の担当している職務を見直せば、日常のルーティンワークの中にも研究テーマがあるものです。常に自分のやっている仕事を新鮮な感覚で見て解決していくことが、技術士受験だけでなく、長い技術者生活の中で良い結果を産むことにつながると思います。


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