部門: | 電気電子部門 |
専門分野: | 発送配変電 |
筆記回数: | 1回 |
口頭回数: | 1回 |
(事務局)まず、技術士試験に挑戦しようとした動機・きっかけを教えてください。
(一之進)この設備が何年もつのか、どうやったら延命できるのかを日々考える中で腐食のメカニズムや環境に関する知識など電気や土木に関することだけでは足らないことを日々の仕事で感じていました。学び続け、応用することができるエンジニアになりたいと思い技術士に挑戦することにしました。
(事務局)技術士試験に関連性があり、役立ったと思う資格を参考に教えてください。
(一之進)電気電子部門(強電)を志望するなら電気主任技術者やエネルギー管理士などが挙げられます。技術士は体系的な知識が要求されるため、暗記や短期集中型の勉強は通用しません。試験の内容はそれぞれ異なるものの、基礎的な理論は共通しており技術士の受験と並行してそれらの試験を活用することをお勧めします。
(事務局)技術士試験に挑戦することを決意してから、最初に何から取り掛かりましたか?
(一之進)私は上述の通り、関連する資格を既に取得していたので技術士試験の過去問題を分析することからスタートしました。何をどのくらいの時間で解答すればよいのか、自分の得意、不得意の分野を最近の出題傾向と照らし自らの課題を探るなど、まず敵(試験)を知ることから進めました。
(事務局)受験勉強は一人で実施しましたか?それとも仲間をみつけて協力し合いましたか?
(一之進)共通の目標を持った知人がおり、協力して進めました。互いに励まし、刺激をすることで良い結果につながったのではないかと思います。
(事務局)勉強時間・場所はどのように確保しましたか?同僚・家族は協力的でしたか?
(一之進)小さい子供がいるので夜は勉強できませんでした。朝、3時頃起床して出社前にファストフード店に立ち寄り勉強しておりました。そのおかげで早朝に起床する習慣ができ、今でも勉強をする時間に当てています。家族は協力的でしたが、早朝に出掛けてしまう分、夜に家事や育児をしております。
(事務局)書籍・サイト・セミナーなど、勉強に利用した情報源を教えてください。
(一之進)技術士第二次試験「電気電子部門」対策 解答例&練習問題
(事務局)筆記回答や論文の添削指導(有料無料問わず)を受けましたか?また、その効果はどのようなものでしたか?
(一之進)知人に同じ部門で取得した技術士の方がいましたので、その方の添削を受けました。自分で読んで理解できる文章でも、第三者が読んだときに理解できるとは限りません。むしろ、書いたことの半分も伝わらないと思ったほうがよいかも知れません。そのため、添削を受け、自分が伝えたいことは何かについて幾度も修正を加えました。そのおかげで伝わりやすい表現や要点を絞った論文を作ることができ、面接でも試験官に対し自らの考えを伝えることができました。添削する過程が、論文の修正だけではなく面接対策になることを実感しました。
(事務局)技術士試験は受験申し込みから口頭試験まで長い期間を要しますが、勉強を継続するために努力したことはありますか?
(一之進)特に努力したという実感はありません。ただ、朝早く起きる習慣が身に付くまでは辛かったですが。
(事務局)筆記試験の直前はどのように過ごしましたか?
(一之進)技術士の過去問題について傾向を分析したりや電気主任技術者の論述問題をまとめておりました。電気主任技術者やエネルギー管理士は技術士を取得する過程で並行して勉強することをお勧めします。
(事務局)筆記試験日当日に特別に実施したことがあれば教えてください。
(一之進)どの試験でもしていることですが、あえて昼食はサンドウィッチを1つだけしか食べませんでした。目的は2つあり、いつもの量を食べると午後眠くなるので昼食は最低限にするということと、夜は試験から開放された喜びに浸りおいしくご飯を食べるためです。(余談ですいません。)
(事務局)筆記試験終了後、どのような気持ちでしたか?また、どのように過ごしましたか?
(一之進)やっと終わったという気持ちと、長時間書き続けた手の痛みを覚えております。その後、数日間は試験のことは忘れ、旅行などをして息抜きをしておりました。その後は、口述試験に向けて業績論文の作成を始めました。
(事務局)技術士になって何か変わったことはありましたか?
(一之進)私自身は技術士になって何も変わっておりません。担当する仕事の内容や量はそのままです。ただ、上司の見る目が変わりました。ある計算書を上司に説明していたところ、「技術的なところは技術士として判断してください」と言われたときは嬉しかったです。
(事務局)今後、技術士としてどのようになりたいですか?
(一之進)学び続け、応用ができる技術士になりたいです。自らを高め続けることでそれが課題の解決につながり、結果として社会へ貢献していることになればと思います。
(事務局)これから技術士になる方へメッセージをどうぞ
(一之進)自らを高めるため技術士に挑戦しましょう。きっと新しい世界が見えるはずです。