若くして合格!技術士受験指導

情報工学部門 TS さん

部門: 情報工学部門
専門分野: 情報ネットワーク
筆記回数: 1回
口頭回数: 1回

(事務局)まず、技術士試験に挑戦しようとした動機・きっかけを教えてください。

(TS)自社以外のエンジニアとの交流が欲しかったことです。 一次試験に合格して技術士補となり、技術士会の様々な活動で技術士の方々と一緒に活動したり、話をしたりすることができるようになり、当初の目標は達成できました。しかしそれと同時に、技術士補が中途半端な立場であると感じ、技術士の方々と同じステージに立ちたいという思いが強くなり、二次試験に挑戦しました。

(事務局)技術士試験に関連性があり、役立ったと思う資格を教えてください。

(TS)一次試験の時は、情報処理技術者試験の勉強が役立ちました。私の場合はネットワークエンジニアの資格も同時期に受験しましたので、その勉強が役立ちました。 二次試験では特に役立ったという資格はありません。

(事務局)技術士試験に挑戦することを決意してから、最初に何から取り掛かりましたか?

(TS)二次試験は受験申込書に経歴を書きますが、これが経験論文の内容に関連してきますので、何を経験論文に書きたいのかを考え、自分の業務の棚卸しとその整理から始めました。 申込書を提出したらすぐ筆記試験の準備を始めるわけですが、まず過去問を集めて傾向分析をしました。大まかな傾向と今後やるべきことをつかんでから、経験論文の作成に取り掛かりました。

(事務局)受験勉強は一人で実施しましたか?それとも仲間をみつけて協力し合いましたか?

(TS)基本的には一人です。ただ要所で人に助けを借りています。 経験論文作成のときには、妻に協力してもらい、添削してもらいました。技術には全くの素人ですが、それがかえってよく、書き方を考えるいい勉強となりました。 口述試験のときには、先輩技術士の方々に模擬試験を実施してもらい、アドバイスをいただきました。

(事務局)勉強時間・場所はどのように確保しましたか?同僚・家族は協力的でしたか?

(TS)家族の協力のおかげで取得できたと思っています。 ゴールデンウィークや週末(のどちらか)は勉強に費やしましたが、まだ小さい子供の面倒はすべて妻がみてくれました。また作成した経験論文の添削もしてくれました。試験1週間前から夏季休暇をとり、すべて勉強に当てましたが、その間は家族は実家にいてもらいました。 また、さぼりたい気持ちになっても「今日も勉強するんでしょ?」と言われると、協力してもらっている手前そんなことは言えず・・・。勉強を継続する強制力ももらいました。(笑)

(事務局)書籍・サイト・セミナーなど、勉強に利用した情報源を教えてください。

(TS)UMLやファンクションポイント法など、ある程度体系立てて学びたいものは書籍を購入しました。それ以外のほとんどはWebで検索しました。 当時、日本能率協会マネジメントセンター(JMAM)の模試があったので、それは受けました。

(事務局)筆記回答や論文の添削指導(有料無料問わず)を受けましたか?また、その効果はどのようなものでしたか?

(TS)論文の査読は妻に頼みました。技術者ではないので、内容に関してはまったくわからないのですが、わからない人が読んでも読めるものを、と考えたためです。結果は絶大でした。真っ赤になるぐらいコメントをもらい、結局8〜9割書き直すことになりました。 添削は必ずしてもらうべきです。他人の目を入れることが大切です。私も何名かの添削指導をしましたが、初稿で合格レベルの論文は見たことがありません。論文の内容が技術士として相応しいレベルにあるかは、やはり技術士の目でみてもらったほうがいいでしょう。

(事務局)技術士試験は受験申し込みから口頭試験まで長い期間を要しますが、勉強を継続するために努力したことはありますか?

(TS)家族の支え(プレッシャー)が最も大きかったです。 継続したのは、通勤時に日経新聞を読み、帰りには技術雑誌を読んだことと、通常業務で資料を作成する際に、論文を書くような気持ちで作成していたことぐらいです。早くに経験論文を書き、その書き方を意識したことが、その後のすべての業務の資料作成に活かせ、またそれがトレーニングになっていたように思います。

(事務局)筆記試験の直前はどのように過ごしましたか?

(TS)Webで用語を検索し、その要点をノートにまとめたりしました。

(事務局)筆記試験日当日に特別に実施したことがあれば教えてください。

(TS)特にありません。体調を崩さないように暑さ対策、(クーラーのきき過ぎによる)寒さ対策をしたことぐらいです。

(事務局)筆記試験終了後、どのような気持ちでしたか?また、どのように過ごしましたか?

(TS)「やるだけのことはやり切った。これでだめならまだ力が足りないということ」と思いました。終わってすぐ家族に電話して、そう言いました。 試験終了後は、会場で出合った知り合い(同じ部屋で受験していた)と飲みに行きましたね。

(事務局)技術士になって何か変わったことはありましたか?

(TS)技術士試験の勉強をする過程で自分が成長した実感はありますが、技術士になってみると、技術力も技術を顧客に役立たせる力もまだまだ未熟だということも感じます。内面としては多少変わったかな、と思います。

(事務局)今後、技術士としてどのようになりたいですか?

(TS)技術士の中には管理に身を置き、エンジニアリングから離れてしまう方もいらっしゃいますが、私は技術を追い、当分はエンジニアとして前線でがんばりたいですね。

(事務局)これから技術士になる方へメッセージをどうぞ

(TS)技術士試験はその試験を通して自分の経歴を整理し、経験を見直し、またその経験を他の人に伝える能力を磨くいい機会となります。 技術士となることはゴールではありません。認められたエンジニアとなり、その責任をもって何をしていくのかを自分に問いかけてみましょう。他の資格では得られない、技術士という肩書きを超えたところに技術士の本当の価値があるのではないかと私は思います。がんばってください。


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